村上タイヤのブログ、私(村上浩一)1人で更新しています。載せる画像も私が作業中に撮っています。ひと月に40超えのエントリーを載せ、自分なりには「よく頑張っている」との思いでいました。
が数日前に妻から「最近のウチのブログ、あんまり面白くないね。」と無慈悲なダメ出しをされました(-_-)。「以前はブログにしても、サイト内の他のコンテンツも、アナタの書く内容は『歯に衣着せぬ意見』とか『率直な主張』があったね。でも今は無難なのばかり。」との突っ込み。確かにそうかも。以前は『率直な主張』を書くことで、支持もされる方が増える代わりに、タイヤメーカーから抗議されたり、ネットで叩かれたりもしました。昨今はそれらを避けて、無難な内容にと逃げてました。
これじゃイカンと反省し、文体を変え今後は「村上浩一らしさ」をこのブログでも出します。投稿数は減っても、一つ一つの内容を濃くします。今回はその第一弾です ミシュラン・XAS 165HR14とチューブ をランチア・フルビアに装着しました。
ウチはこの手の古いクルマ用のタイヤは2008年ぐらいから、ヨーロッパやアメリカから独自のルートで仕入れて販売しています。ところが二年前に日本ミシュランタイヤの結構な地位の人間が、フランスの本社の「レトロ・クラシックカー及びモータースポーツ」の責任者と共に来社。「弊社日本ミシュランとしても、今後クラシックカー・旧車用のタイヤに力を入れます。御社におかれましても、弊社からのお買い上げにご協力頂きたく・・・」と挨拶に来ました。う~ん、余計なことをするもんじゃ(苦笑)。
とは言え、それ以来
●弊社独自に海外の業者から仕入れる
●日本ミシュランから仕入れる
の選択肢が増えたのは事実です。
さて今回の場合、日本ミシュランさんにXAS 165HR14の在庫を聞くも「関東中央倉庫に三本の在庫があります。次回の入庫時期は未定です。」とのこと。かつ同社が設定している値段を聞くと一本約四万円(税別)。四本で税込みだと17万円超え。これから値引きしたとて、逆に工賃を加えたりすれば結構な金額になります。
海外の業者に聞くと、安くて在庫もあり。結局タイヤは海外から取り寄せ(約一週間で到着)、チューブ(このタイヤはチューブが必要)は日本ミシュランから仕入れました。チューブは何処から仕入れても僅かな金額しか差はないのですが、いわゆる日本ミシュランへの配慮です。さすがオレ(笑)。で、結果的にはお客様のお支払い価格は12万円を少切るぐらいと安くなりました。
ご来社頂き、タイヤ交換作業です。まずは四番目の画像は、スタッドボルトを外すために「ミリメーターサイズ」と「インチサイズ」のソケットで、どれが適切かを検討しているの図です。話は前後しますが、このクルマにはホイールキャップが装着されていました。それを外すのはかなり大変で、画像撮るどころではなく、その場面の画像は無しです。
次に五番目の画像を注目下さい。このクルマはサイドシル部分のジャッキアップポイントの幅が極端に狭く、そんな時用の為に作ってもらったアタッチメントが役に立ちます。https://www.murakamitire.co.jp/blog/archives/12336
一番目の画像は首尾よくリフトアップしましたの図です。詳しく見てもらうと、リフトアップしているのにガレージジャッキも併用しています。FF車で前が重いので、リフトアップすると「前下がり」と言うか「前のめり」になりました。スタッフの鳴尾君が「保険かける意味で、ガレージジャッキで前を少し持ち上げた方がいいと思います。」との提案をしてくれました。さすがに私の愛弟子、芸が細かいです(^^)v。
二番目の画像は、今回買ってもらったタイヤのサイドウォール部分。タイヤ表記は165HR14です。Hは速度レンジ。一般的に195/65R15とか205/55R16とか、タイヤの表記は最初の三桁の後に、スラッシュがあって、その後に扁平比率が二桁で表されています。でもこれにはないのは何故?それはラジアルタイヤが生まれた時に、世界共通の扁平比率が「82」で、それが当たり前だったので表記しなかったからです。つまり今回のタイヤを今風に表すと165/82HR14となります。
無事にタイヤ交換し、「クルマに見合ったタイヤ」を装着した愛車を見つめるオーナー様は大満足の様子でした。元々は今風のエコタイヤが装着されていたので。
長文を最後まで読んで頂きありがとうございます。
●村様、お買い上げありがとうございました。