今年の正月も、暴走族が出没したようです。そんなニュースを観たある方から「村上さんもトヨタ86で走っていて、映るんじゃないかと思いましたよ。」とのトンチンカンな言葉を数日前にもらいました。オートポリスに私が走りに行っているのを知っているその輩は、「サーキットを走る=公道を暴走する=同じ人種」の図式が出来上がっているようです。
1979年の秋、私と当時の彼女とオーストラリア人の友人夫婦(日本初来日)の四人で新宿の住友ビル三角広場を歩いていました。日本発祥の「ポケバイ」のデモ走行が、パイロンを利用しての特設コースで行われていました。ライダーは皆子供でした。オーストラリア人夫婦は「凄いね!将来は、片山 敬済のような世界的な有名なライダーになるんじゃない?あるいはサージャックブラバムやアランジョーンズのような四輪のレーサーになるかも。」との反応。しかし私の彼女は「こんな小さい子達にバイク乗せたら、それがキッカケで暴走族になったりしない?」と真顔で心配していました。結局38年経っても、当時と今とモータースポーツへの意識や誤解は、日本では全然変わっていません。