先だって、TRXに関して紹介しました。
https://www.murakamitire.co.jp/blog/archives/25522
「そういう特殊な規格のタイヤをミシュランは何故作ったのですか？」とか、「何らかのメリットがあったのだと思いますが、教えてもらえませんか？」とのメールを複数もらいました。
画像を使ってお答えいたします。左側がTRXタイヤの断面とホイールとの接合部分で、右側が通常のタイヤとホイールとの接合部分です。
技術的なメリットは・・・タイヤがホイールと接する部分にあります。TRXのTRは、そもそも「応力分散（Tension Répartie：仏語、distributed tension：英語）の意味です。画像の右は通常のタイヤですが、ホイールと接する部分が90度（直角）で、クルマの重さや駆動で、ホイールのこの接している部分に集中して力がかかります。
左のTRXは、その部分が45度で、力のかかり方が緩やかです。かつタイヤとホイールの結合部分の「深さ」も深く、乗り心地も良くなります。
注）
画像の水色部分は、テンションがかかっている部分を、その強さをイメージして示されています。タイヤがプックリ膨れているのではありません。
