中古で購入したプジョー306カブリオレに装着されていたP6000が、雨天時のグリップ、ハンドリングにおいて不安を感じるようになったため、同じピレリのP6000の後継タイヤである、P7を購入しました。またP6000ではドライ時にも轍にハンドルを取られることがたびたびあったため、これについても解消を期待しました。
P7の購入にあたっては、ミシュラン PilotPrimacy、ピレリ P6000を比較対象としました。選択基準は一言で言うと「安定した運動性能」で、あえて順位をつけるなら、
1)静粛性
2)ドライグリップ
3)雨天性能
でしょうか。基本的に高いレベルのバランスを重視しています。
乗り方としては、
・街乗り主体(都内で通勤に使っています)
・ドライブは好きだが特に攻めるわけではない
・走行は年で20,000km程度(旅行は車でいきがち)
となります。
それぞれのタイヤは、
P7
○ 性能高そう。自分の基準にあっていそう。
× 他に比べて高い。新製品なのでちょっと不安も残る。
P6000
○ いま使っているので基本挙動はわかる(まあ満足できる)。
× ちょっとうるさい。設計は古い。
PilotPrimacy
○ 価格が安い(P6000よりは高いですが)。カタログ通りであれば基準にあっている。
× インプレを読むと価格相当という気がしないでもない(=もう少し上が欲しい)。
という印象を持ち、結果的に予算をオーバーしましたがP7を購入しました(純正6Jx15ホイルに装着)。
装着しての感想は?まず振動がかなり吸収される印象を持ちました。306の適正空気圧は2.5kg/?と高いのですが、この空気圧にもかかわらず走行時のごつごつした感じはP6000と比べて飛躍的に減少しています。
元々プジョー車は猫足と呼ばれていますが、P7の印象はP6000に比べても、まさに猫が抜き足差し足で歩いているような「そっと」感があります。現象としては、首都高外回りの浜崎橋ジャンクションから中央環状に入って銀座に向かうあたりというのが、コーナーで路面に段差があるのですが、ここを走行する際に車がはねなくなりました。走行時のロードノイズ自体はP6000とあまり変わっていない印象を持ちました。
グリップに関しては、もともとそんなに攻めるような乗り方はしていないのですが、首都高を100km/h程度で走行する際は、コーナーに以前よりも速いスピードで入れるようになりました。こちらもやはりプジョー車的な「張り付き感」が高まった印象を持ちます。轍については現在までは現象が現れていませんが、これは高速道路を長距離走行した上で判断したいと思います。
雨天時に関しては、新品タイヤということもあり、前のタイヤに比べて大幅に性能が向上しています。
結論としては、国産車から306に乗り換えたときに感じた「猫足」度がさらに高まった印象を受け、予算オーバーしましたが、満足しています。特に静粛性+グリップの部分は、運転が(ますます)楽しくなりました。プジョーオーナーの方には「猫足」度を高める、いい相性を持ったタイヤだと思います。一般にもバランスタイヤを求めるかたには、自信を持っておすすめできるかと思います。
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