GT-Rにパイロットスポーツは大人の選択
富山県のkurehayamgoriと申します。年齢が年齢だけに、私はGT-Rをスポーツカーとは思っていません。特に33Rは大きく重く、峠で振り回す気には到底なれないですね。大人4人が楽に乗れる、全天候型の、スカイライン標準車を総合的にチューニングしたクルマだと思うようにしています。
タイヤは245幅で、ワンダリングはきつい方でしょう。たまに温泉に出かける際、高速での巡航速度は割と高めなので、高速道路での性能第一、次に快適性、ドライグリップは、まああればいい程度に考えていました。
したがって次期タイヤ選択は、トータルバランス重視です。まず「GT-Rでは」定番のRE01やネオバなどは除外し、残るはパイロットスポーツ、BSのポテンザS-03、ダンロップのSP9000でしょう。この中からWeb上でウェット性能ピカイチのパイロットスポーツを選択しました。
本当は懇意にしているスタンドで1本2万9千円(税・工賃別)で話はついていたんです。が、気まぐれにヤフオクを覗いたら、新品タイヤを出品している業者さんがけっこういるんですね。値段を見てびっくりし、その業者さんの過去評価をじっくり検討した後、事前に製造週(確か2002年39週)を聞いてから落札しました。送金の翌日にスタンドから着いたと連絡があったのにはびっくりしました。東京豊島区の業者さんでした。商品は間違いなく、ゴムのにおいがするような新品でした。(笑)
村上さんみたいにご自身でHPを立ち上げ、ネット情報の定番になるまで努力してきた専門店がある一方で、ヤフオクという超巨大ショッピングセンターの路上でたたき売りする業者もあることに違和感を感じながらも、値段に負けてしまいました。
・乗り心地…通勤ルートで、路面電車のレールを横切る際にかなりボディに突き上げがありましたが、今はバネ下だけで「スコスコ」と動いている感じ。まるで以前R32でへたっていた純正ショックを総交換したときと同様の印象です。パイロットスポーツのサイドウォールの柔らかさが、ショックを吸収してくれるのだろうと思います。(空気圧は、各々+0.1)
・ロードノイズ…もともと排気音が大きいので、厳密な比較はしにくいですが、低速域ではそう変わらない印象。
・高速道路で…もともと直進性のいいクルマなので劇的な変化はなく、法定速度50%増まではRE010との違いはわかりません。それ以上になれば違いが出てくるのでしょう。北陸道は道が荒れていないのでレーン変更は不安などありません。静粛性は高速域になればなるほど、はっきりと静かになっているのがわかります。
・耐轍性能…交換して直後、ステアリングの切り始めが非常に軽くてびっくり。まるでスタッドレスに履き戻したようでした。すり減ったRE010と新品のパイロットスポーツでは、ゴムの固さや接地面積が大きく違うのではないでしょうか。当然轍に対してもほとんど影響を受けません。逆にグリップがイマイチなのではないか、などと変に心配になったりもします。
・ヘアピンカーブで…自宅が100メートルほどの丘の上にあり、毎日ダウンヒルとヒルクライムの繰り返し。途中からRがきつくなる登りのヘアピンで、RE010では切り足した時アンダーステアと後輪がバタつく感じがありましたが、パイロットスポーツでは切り足した分、スムーズに内側を向いてくれるし、後輪もしっかりグリップ状態を維持しています。
・ウェット性能…現物を一目見たとき、V字型の溝は写真で見るより遙かに広く深い。これなら水はけ抜群、ウェット性能がいいのは頷けます。雨が降ったら高速を走ってみようと思います。
総合…6年め、3万5千q走行のRE010は、3分ほどの山が残っているにしても、トレッドのかどには細かいひび割れがあり、ゴムも自然劣化で相当固くなっている模様。それに代わって基本性能が上級で新品のパイロットスポーツでは勝負になるはずがありません。でも、高いお金出した甲斐は確かにあります。GT-Rにパイロットスポーツは大人の選択と言えるでしょう。
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