こんにちわ
上記タイヤのインプレッション差し上げます。
山形の米沢に住んでいます。非常に雪の多いところで、凍結路面にも頻繁に出くわします。
まずは、車本体の出費が嵩んだこともあり、価格を重視しました。ここでは11月から4月まで丸半年をスタッドレスで過ごします。2〜3年は安全な程度に長持ちして欲しいと思いました。年間の走行距離は2.5万キロ程度ですが、2トン近い車重ですので、タイヤの減りが早そうな国産モノは避けました。柔らかければ、凍結路で良く止まるとも言い切れないので、多少は安全性とのトレードオフになりますが、合理的な選択だったと思います。
購入時の感想は、「こんなシンプルなトレッドパターンで、本当に凍結路を走れるのだろうか？」でした。サイプもギザギザではないですし・・・怖くて、当初はかなり慎重に運転していました。
現在のインプレッションは、
1. 静寂性 良い
エスティマは割と防音性が良いからとの指摘もありそうですが、ダンロップの夏タイヤと比べて、僅かに「ウィーン」というノイズを感じる程度です。大きな支障はありません。
2. 積雪路 十分に良い
新雪路であれば、何ら問題なく走行できます。しかしながら、シャーベット状の路面では、高速走行時に幾分ふらふらと直進安定性を失うことがあるように感じています。新雪路でも高速走行は、やはり僅かながら不安定です。雪の上で軽いハイドロを起こしつつあるような、そんな感覚です。
3. 凍結路 判りやすくて良い
つるつるの凍結路では、グリップを失いつつある状態をハンドルが軽くなったことで知ることが出来ます。軽くなったと感じたときに、アクセルを踏み続けていると決まって明後日の方向に姿勢を崩してしまいそうになります。低速でも急制動時には間違いなくABSが作動するので、タイヤそのものの制動性能は知りがたいです。仕事で北海道の試験道路に人工的に作り出した氷板路（路面の摩擦係数は0.1以下です）を走行しましたが、さすがにこのようなケースでは加速も制動もままなりません。ABSが動作しても真っ直ぐ停止は出来ませんでした。
4. 乾燥路 直進安定性が非常によい
高速道路での直進安定性は抜群だと感じました。風圧で振られても、夏タイヤとの遜色はないと感じています。しかし、山間道路やコーナーは夏タイヤと同じようには走れない様に感じています。横への滑り出しが若干早いと感じるので無理は禁物です。しかしながら、以前のグッドイヤーでは、高速道路でふらふらと真っ直ぐすら走れませんでした。直線路を120km以上出すのが怖い状態でした。今はそんなことはありません。140kmでも安心して出せます。
5. 耐摩耗 非常に良い
タイヤの減り具合ですが、予想したよりも減らないですね。延べ2.5万キロはこのタイヤで走りましたが、まだまだ8分山は残っています。この豪雪地帯では、雪氷の上を走る機会の方が多いからかも知れません（笑）。タイヤの賞味期限まで、長持ちしそうです。保管時にゴムから撥水オイル成分がしみ出てくるようなこともないようです。乾燥路120km/h走行後（路面温度-1℃、気温-6℃）のタイヤトレッドの温度を測りましたが、30℃程度で、この温度なら極端なタイヤの温度劣化もないと思います。ただし、天気がよいと40℃は冬でもゆうに越えますね。
6. 積雪的泥路 問題なし
米沢のような豪雪地帯では、5〜6cmの圧雪後、気温や日射の影響で圧雪が柔らかくなり、雪の泥道が出来上がります。かき氷の砂浜を走るような感じです。この場合、むしろ駆動方式が効いてくると思うのですが、今のタイヤでスタックしたようなことはありません。
7. 乗り心地 問題なし
乗り心地の良さを高めるために、タイヤのサイドウォールに柔らかいゴムを使うなんてケースもあるらしいですが、このタイヤでは、横グニャの不快感は感じていません。夏冬問わず、ロールが大きいと感じるのは、むしろ車本体の問題なのかと考えています。
8. 経年変化 変わらず
むしろ2年目の方が一皮むけて、良くなったかもなんて感じも受けています。タイヤの挙動に慣れたのかも知れません。滑るときには恐らくどんなタイヤを履いても滑るような凍結路面はありますから、上述のように現在のグリップの程度をハンドルから、感じ取れるようなタイヤが一番良いのかも知れません。
国産モノを履いたことがないので、その良さが判りません。もしかすると、今履いているタイヤよりも遙かに対凍結性能に優れているかも知れません。ブリヂストンのMZシリーズを何処のショップでも勧められ、一度試してみたいとは思いますが、現状でも十分に満足です。
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