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2003.05.16
車種 1998年式 ホンダ アコードワゴン (E-CF6)
新規購入タイヤ ピレリP7 205/60 R15 91V
交換前タイヤ ヨコハマ アドバン A−460(純正装着)
購入動機 純正装着タイヤの劣化
選択理由 バランスの良いタイヤを履きたかった
購入金額 約\68.000
購入場所 近くのY−ハット(取り寄せ)
 
いつも楽しく拝読させてもらっています。

当方、Pirelli P7 を使い出して約半年、7,000kmを走行したので、その間のレポートをさせてもらいます。

現在島根県に住んでいます。

これまで約4年間東京にいたこともありタイヤ交換時の走行距離はわずか13,000km。この1年で約20,000kmになったので新タイヤピレリP7のインプレッションを報告します。

タイヤ交換を思い立ったのは、山が十分にあるにもかかわらず経年劣化でタイヤのショルダー部にヒビ割れが目立ち、高速走行は危険と感じたため。

交換に当たって本ホームページを始めカタログなどで多くの情報を収集、以前装着して印象のよかったピレリ社の最新鋭タイヤP7を購入しました。

購入理由は、タイヤに求められるいろんな性能をバランスよく満たしていること。

サイズは純正のアドバンA−460と同じですが、スピードレンジはHからVに格上げしました。基本的な性格はコンフォート重視のスポーツタイヤというところ。

タイヤ交換後すぐに感じたのは騒音の少なさ。新車購入時から「静粛性は今一歩」と感じていたアコードワゴンですが、タイヤ交換でグンと静かになり、車音痴の女房殿も静かね、と言うくらいです。ただし、路面に影響されやすいタイプで、荒れた路面ではそれなりの騒音がします。また、空気圧を高めると騒音レベルは上がります。

乗り心地の方は、空気圧にかなり影響されるタイプで、アコードワゴン指定の2.0kgでは、これがスポーツタイヤかと思えるほどマイルド。まるで道が良くなったかと錯覚するほどです。

ところが、P7のサイドウオールが極めて柔らかく、まるで空気圧不足のようにつぶれて見えるため、ガソリンスタンドのお兄ちゃんが空気圧を2.4〜2.6kgに設定してしまうことが多く、その場合には、舗装の荒れたところでゴツゴツとA−460よりかなり硬く、VR らしさを感じさせられます(ハードサスに交換したかのような感じ)。

グリップの方は、当初ブレーキの利きが今一歩で、純正のアドバンA−460よりかなり劣る感じでしたが、数100km走って一皮むけると良い感じになり、今では十分満足です。アドバンA−460がトレッドコンパウンドだけでグリップしている感じなのに比べ、P7はサイドウオールも含めたタイヤ全体でグリップしている感じで、安心感はひとクラス上と思います。

また、ワインディングでの印象もかなり良いです。交換したばかりの頃に、まるでジムカーナのような屈曲した狭い林道を走ったのですが、極めて自然なフィーリングで、思いのままに車を振り回すことが出来ました。走行後少々車酔いを感じましたので、それなりのスピードだったと思います。P7は、強烈なグリップで強引にもっていくと言うより、サイドウオールも含めたタイヤ全体をうまく使って車を軌道に乗せていく感じです。また、空気圧を高めるとそれなりにシャープな感じになります。

直進性もアドバンA−460に比べてかなりよく、ワンダリングで足を取られることもありません。A−460の直進性がいまいちだっただけに、安心して走行できるのは美点です。

ウエット性能は、タイヤ交換直後に道路が川になるような集中豪雨の中を70km/h位のスピードで走行しましたが、特に足を取られるような兆候もなく、スピードを落としている他車をバンバン追い抜くことが出来たので、不満のないレベルだと思います。

P7は、空気圧によって性格が変わりやすいタイヤですが、逆に言えば、空気圧の調整次第で多くの車にマッチするタイヤでもあります。また、こまめに空気圧をチェックすることで、路面に応じた最良のフィーリングを味わうこともできます。

国産タイヤとはひと味違うタイヤですが、どこのタイヤ屋さんにでも置いてあるタイヤではなく、多くの場合取り寄せになるのが少々難です。ピレリさん、デリバリーの方、よろしくお願いしますヨ。
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