優等生的なタイヤ
今回、タイヤを購入するにあたり、貴社ＨＰのインプレッションを参考にさせていただきました。
御礼の意味もこめて、私なりのインプレッションをお書きしたいと思います。
今回、候補に考えたましたのは今回購入したミシュラン・プライマシーのほかに、ダンロップSP9000、BSレグノER55の3つがあがりました。レグノは、以前他の車で装着したことがあり、その静粛性はそれなりに体感しておりましたが、大きな段差をよく拾う感じがしていたのと（重量の関係かも？）やはり今回の車そのものが、そんなに馬力のある車ではないので、バネ下重量を考えて、レグノは却下しました。
最終的にSP9000と迷ったわけですが、SP9000は市場に出てかなり時間が経っており（つまり設計思想が古いと考え）、またコンフォート性ではプライマシーが一枚上手かと、貴社インプレッションで感じたのでミシュランで決定しました。
購入は、近くの量販店ジェームスにしました。値段は特に安くもなく、（ちなみにSP9000が一番安く、レグノが一番高かったわけですが）探せばもっと安い店もあるとありましたが、近くという利便性でここにしました。店には在庫がなく、取り寄せになりました。
貴社のインプレッションでも散見される「製造週」の古さや、製造国違いの問題ですが、今回のものはドイツ製2003年5週目製造が１本と、2003年6週目製造が3本でした。この程度であれば、輸送期間も考慮すれば問題ないと思います。
私の個人的な意見としては、タイヤはあまり安いものを買わないほうが得であるという考えです。上記のロット違いなどは、市場の原理からすれば当然「安く」売られるわけで、よく「取り寄せたが、古いタイヤをつけられた」というコメントもありますが、気になるのであれば、事前に取り寄せる前に条件としてお店にぶつけ、値段を提示してもらうほうが、お互いに気持ちいいのではと私は思います。いかがでしょうか？
お店も仕入れて売っている以上、安いものはそれなりに理由があって「安い」との認識が私は正しいと考えます。安くもないのにロット違い、古いというものである時は、お店の姿勢（メーカーではなく）を疑うべきでしょう。
続いてインプレッションについてですが、一応500キロほどですが、一般道、高速道、晴天、雨天それぞれ経験することができましたので、参考になれば幸いです。
①静粛性
以前はいていたレグノに比べると若干大きめ（それでも静かな部類であると思います）ですが、ベンツ自体がそんなに静かなつくりになっていないため、気になるレベルではありません。むしろ驚いたのは、大きな段差を程よくいなしてくれるところが気に入りました。軽めに作られた設計が利いているのでしょうか？
②グリップ
一応、カタログ上は、スポーツ性をうたっていますが、そこそこのレベルでないかと思います。峠とかを攻める車ではないので、トライしたことはありませんが、山間部の高速道路での連続する高速コーナーは非常に気持ちよく、スピードを落とさず、また乗り手に不安を感じさせずにまわることができます。操舵角に対するレスポンスも、よく言えば、柔軟、悪く言えばダルということになりますが、これは一車の性格にもよりますので一概に判断できないと思います。BMW等のわりとクイックなステアリングのものに装着しても、案外いけるレベルにはあると思います。
③排水性
私が一番気に入っている点は、この排水性です。毎日、私が通勤で使用する自動車専用道には結構、轍が多く、そこに貯まる雨水は普段のペースの80～90キロでは、時折「ひやっ」とすることがありました。が、交換後は明らかに水をはじき出している状態がわかり、またちょっと深めの水溜りに進入する際も、今までは必ずハンドルが「ブルっ」と取られていたのが、わずかにハンドルを握りなおす程度ですんなりと収まります。雨天時のこの安心感は、通勤で使用するものにとって非常に助かります。また、以外にもこの雨天時の静かさが、今までのものより良くなった印象をもっています。
④高速安定性
これも特に難はありません。車の性格にも合っていると思います。フラット感がいいですね。ちなみに、バランスウェイトも１本のみで、あとはついていないところも「すごいな」と感心しました。
総じて、気に入ることのできたタイヤとなりそうです。車の性格にもマッチしていますし、あらゆる点で、平均以上のものを確保している優等生的なタイヤであると思います。裏を返せば個性に欠けるのかもしれませんが、車の基本性能に順応し、その性格を引き出してくれる印象のバランスの取れたタイヤではないかと思います。
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