一番優れていると思うのは静粛性
村上タイヤ様
はるか遠方北国より初めて便りをさせていただきます.タイヤ購入の際に御社のHPが大変参考になりました.
御社から購入できればよかったのですが,地理的事情もあり他からの購入になってしまいました.インプレをお送りさせていただききます.お役に立てれば幸いです.
念願のLSDとマグネシウムホイールを手に入れ,それに着いていたP7000Sを使用してました.それとの比較になります.雨の季節の前にタイヤを交換して雪道以外はほぼすべて走りましたので,使用3ヶ月のインプレを記します.減ってしまった前輪2本だけの交換です.
FFなので小手調べのつもりでです.リヤはまだP7000Sの溝が残ってます.じきに交換したいです.
ホイールに装着したタイヤを見て,バランスウエイトの少なさに感心しました.御社のHPで触れていた新しいタイヤ製造プロセスの成果でしょうか.それにタイヤ自体の重量も軽くなっているようです.はかりを使って計測はしてないのですが,右手左手で交換前後のタイヤ装着状態のホイールを持つとNEROの方が若干軽く感じられます.もしトレッドが軽くなっているとすると慣性モーメント減少の効果は更に大きなものでしょう.方向性パターンでないのがかえって新鮮です.ちょっとだけですがリムガードもついてます(P7000Sはなかった).
まず走ってからですが,ショルダー形状が丸くワンダリング性能が上がりました.よって直進安定性が上がり,常にハンドル操作を意識せざるを得なかったP7000Sよりも運転疲労度が確実に少なくなりました.街乗りでのマンホールなどの突き上げもかなり減少しました.軽さが効いているのでしょう.新しいタイヤということもあるのでしょうけど205/40-17という超扁平タイヤとしては十分なパフォーマンスです.これによっても運転疲労度が少なくなりました.
私が比較して一番優れていると思うのはやはり静粛性だと思います. P7000Sはコンパウンドの硬さのためか,磨耗のためか,パターンノイズのせいかわかりませんが,
3-40km/hの速度領域はスタッドレスタイヤ以上の騒音を発生します.それが全くなくなりました.どの速度領域でも耳障りな騒音はなくなりました.コンフォートタイヤほど静かというわけではありませんが,どの速度領域でも均一な音を発しています.
グリップはドライ&ウエット共に向上してます.P7000Sがやや硬いコンパウンドを使用していることも関係していると思いますが,鳴きが始まる速度が向上しました.一度だけ夜中に思い切ってすべるまで試してみましたがコントロールがしやすく安心です.(コントロール性の良さはP7000Sでも同じでした.)普段は鳴くような速度でワインディングを走る場面はほとんどないでしょうから満足してます.ブレーキの効きもよくなりました.ABSが作動することはタイヤを交換してからまだありません.サーキットでタイム短縮を目指す方や峠族の方に向いているか(満足するか)どうかはわかりません.私はコントロール性重視で,RE-01やNEOVAほどのグリップを必要としてないので.
ウエット(排水)性能の高さはP7000Sの時も相当によかったですが,NEROも同じです.新品のタイヤなのでウエットがいいのは当り前なのですが….大雨の高速道でのぬえわkm/hでも,轍くっきりの大雨農道でもハイドロは経験してません(P7000Sでも).ちょっとした違いですが,NEROは感覚的には水溜りを切り裂くように進んで行きます.最近のタイヤはストレートグルーブにいかに早く排水するかということを主眼にしているようですが,そのせいかも知れません.水溜りに進入するときの速度減少が小さくなった気がします.実際に4本もの太いストレートグルーブが入ってますし.
磨耗性能はまだわかりません.また磨耗してからどうなるのか楽しみです.
最後に,私がNEROを購入した理由のうちに価格も入れておきたいと思います. BS-GVよりも確実に安く,性能はそれ以上のタイヤだと思ってます.欠点としては205/40R17というサイズ的な問題と知名度の問題にもなるのですが,その辺のお店には在庫はありませんでした.ネットでしか入手不可能です.他の国産ならすぐに手に入るのですが….
非常に高いレベルでバランスの取れた上質なタイヤだと思います.カタログの謳い文句にある「重量化する高出力モデルに対応する・・・」というコピーそのままだと思います.国産だとインプレッサよりもレガシー,スープラよりもアリスト,輸入車だとメルセデスAMGといった車種に似合いそうです.(あくまで印象ですが)むしろ私の車にはオーバースペックかもしれませんね.でも次もNEROでいくつもりです.
以上,長々と書きましたが,多少でもお役に立てれば幸いです.
では失礼致します.
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