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2003.10.04
車種 ホンダ アヴァンシア V
新規購入タイヤ ダンロップ SP9000 205/65R15
交換前タイヤ ミシュラン MXV3A
購入動機 2年 2万キロが近づいたので
選択理由 このHP・その他HPで評価を確認
購入金額 \53,000(4本で、工賃、チッソ、廃タイヤ手数料込み)
購入場所 都内のカー用品量販店
 
全体的な感想は、100点満点中85点

前略、村上タイヤ様

時々、インプレッションを読んでは自分の車に装着したことをイメージしていましたが、この度、実際に履き換えましたので印象を述べてみます。

ドライ・ウェットを問わず、危険回避能力・コントロール性・快適性を満たすことを条件にMXV8、P6000、SP9000を候補にあげ検討しました。いずれもいいタイヤと思うのですが、、、 MXV8は、コンフォートすぎて、腰の粘りが足りなそうな不安が拭い切れず、 P6000は、出来はいいのだが品質管理の点でちょっと心配が残り、 SP9000は、設計が古めなのでどうかなぁといった、感じで結構悩みました。が、最終的にはショップで直接見て触って、トータルバランスの良さそうなSP9000に決めました。

履いてみたところ、「良し!」と言えます。アヴァンシアに合っています。マイナーな車なので判りづらいでしょうが、アコード・ユーロRとオデッセイのアイノコをイメージしてみてください。快適性を損なうことなく、走る・曲がる・止まるをこなせます。

窒素を入れた効果もあるのでしょうが、突き上げやバンプ時の挙動などから「ゴムのしなやかなさ/しっかりしたたわみ具合い」を感じることが出来、フラッグシップという素性の良さも感じます。(MXV3Aの時は、段差や窪み通過で少し硬さを感じることがありました。)

もともとFF、3リッター車のためトラクションの掛かりがあまり良くないのですが、料金所後のスタートダッシュでもホイールスピンすることなく加速でき、強めのブレーキングでも姿勢を乱すことなくググッと減速します。但し、マンホールや鉄板の上では特段”良さ”を感じることは無くそれなりです。コーナリングは、クルマ自体が図体の割りに得意としている分野で、本腰を入れないとスキール音を発することもありませんので、まだ限界を試していませんが、徐々にアンダーの度合いを増していくような印象を受けます。アップダウンの山坂道でもグリップ走行主体のハイスペース走行は快適で、オーバーアクションの峠族よりも速いと思われます。

静粛性に関しては、以前履いていたMXV3Aより-10km分くらい静かで、 P6000(他車装着)と同等な感じです。アヴァンシアは静かな部類の車で、セドリッククラスと同等以上ですから、 MXV8やGR8000などを履なくとも静かです。(履けば履いたで二重丸でしょうが)

ウェット・排水性も満足できる性能です。高速・大雨でも不安定さはありません。 MXV3Aも優秀だったので抜きん出ているというほどではありませんが、轍で出来た川のいなし方も自然な感じです。

全体的な感想は、100点満点中85点です。理由は、スカッシュのボールのように温度の上昇に伴いゴムが軟化していく傾向が強い感じで、磨耗か割と早いのでは(2万キロ持つのかな?!)という点。スリップサイン云々は論外で、新品時の性能に陰りが出たら換え時と判断し、スタッドレスも含めて、2シーズン・2万キロで交換していますが、経済的にそのサイクルを縮めたくないのと、磨耗を気にしながら走りたくないので。磨耗性に関しては、1万キロ時、2万キロ時で再度評価してみたいと思います。因みにMXV3Aは、2万キロでは8分山って状態で、ブロックを見るとまだまだ使いたい気分にもなりますが、経時劣化で硬くなっており、性能は落ちていました。特にウエット時のトラクションが甘くなる傾向が出て来て、料金所ダッシュ時のアクセルワークに気を使うようになってしまいました。

PS.実は、このタイヤは2セット目になります。
最初のセットの時、装着して先ず、「んっ!」感じたのです。 30-40キロの速度からハンドルがブレ出し、ノッキングを起こしたような動きも発生!速度を上げるとドンドン悪化。「真円度が低い?」そんな挙動です。純正ホイールに組み込んだのでズレないはずですが、ハブ位置が合っていないと思い自分でハメ直したら割りと改善できました。しかし「未だバランスがとれていない感覚」が残ったため、購入店に再調整・場合によっては組み直しを依頼しました。

すると、「バランスは合っています。縁石やキャッツアイに乗り上げませんでしたか?」と聞かれたので「いいえ、ありません。」と正直に応えると、「サイドウォール内のワイヤーが切れているようで変形してます。」と言われ、粘土を親指の腹でなぞったような窪みを指摘しました。

<<実はその窪みは、装着直後にタイヤの製造時期を確認したときに発見していたのですが、製造上の歪みで許容範囲だろうと受け止めていました。どうやらこれが原因だったようです。4本見たところ右に履いていた2本(の表面)がこの状態でした。もしかしたら、左の2本にも窪みはあったかも知れませんが、回転方向指定のあるタイヤなので、外さないと”表面”を見れないため未チェックでした。>>

その後、店の人は「ダンロップから新品を取り寄せ4本とも入れ替えます。外したタイヤはダンロップに渡して、見てもらいます」と言って無償交換されました。既に2000キロ程走行していましたから、交換要求などしなかったのですが、ショップの人は、換えさせてください!危険なんです!って眼差しで申し出てきたのが印象的でした。

私は、空いた高速道路を走行中にサイドウォールがパックリ縦に切れるバーストを経験しています。その4分割の張り合わせ部分が剥がれた状態を見たときのゾゾッとした感覚が脳裏を横切りました。

履き替えた後は全く問題なしです。変形の原因として、製造不良・保管不良(2セットとも製造時期は同じ)や交換作業ミス(ハメる時や窒素ガス充填の時リフトアッブせずにエアを抜いて潰して切ってしまった?)などが考えられますが、ユーザーに伝えられることは無いと思います。また、小さなことですが組み換え前に確認しなかったため2セット目は窒素ではなく空気充填になりました。明らかに窒素の方が、低騒音で微振動も抑えられる感じがいいのですが、もし充填作業方法に原因があったとしたならば”また?!”の不安を拭いきれないので、二の足を踏んでいます。
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