乗り心地が良く、高速で安定感のある優秀なタイヤ
千葉近郊に住む者です。いつもHP拝見しています。タイヤ購入時にタイヤインプレッションは大変参考にさせて頂きました。
遠方なのであまりご商売のお役には立てないのですが、お礼もかねてメルセデスベンツC200(W202)にノーマルサイズのMXV8を履いて5000km走破後のインプレッション送付します。
●履き替えの動機
dbの高速直進時の手ごたえの軽さに疑問を感じたのが直接の動機です。最初MXV3-Aを履いていたこともあり、ミシュランの最新技術に興味もありました。
●この車でのこれまでのタイヤ遍歴
工場装着のMXV3-A(Greenではありません)で25000KM走行後、DNAdbで 15000KM走行、今春MXV8に履き替えました。全てノーマルサイズです。
●結論
5000Km後の結論として、MXV8は乗り心地が良く、高速で安定感のある優秀なタイヤだと思います。静粛性はdbのほうが上ですが、通常の使い方ではMXV8は非常にバランスがとれており、車を操っているという感覚がありながら、疲れが少ないです。同一車種、同一サイズに限りますが、特に飛ばす乗り方をするわけではないが、時々高速道路を数百キロ往復する機会がある方などには、お勧めと思います。
●静粛性
街中高速を問わず、圧倒的に平滑路ではdbは静かでした。窓の開閉に関わらずエンジン音、風切音の方がよく聞こえて、それが気になるほどでした。
MXV8は明らかにdbよりタイヤノイズが大きく、高速道路ではステレオのボリュームを上げる必要があります。しかし、MXV3Aの時に特定速度域で感じた「ゴー」という大きな音はしないので、音で疲れることはありません。
●乗り心地
dbは、静粛な割に、道路の凸凹段差等での乗り心地は硬めでごつごつしていました。もともとの接地面が硬い印象で、表面がばたばたと路面にあたっている感覚でした。
MXV8は、絨毯の上を転がるようにでこぼこを吸収します。最初はタイヤがぬるぬると移動しているようにまで感じました。この感覚は初めてです。念のため空気圧を何度もチェックしました。
●ハーシュネス
一般道の陸橋や高速の橋の継ぎ目で、dbでは「どしゃん」という音とともに鋭いショックがあり、時たまですがトランク床設置のCDプレイヤーが音飛びしていました。
MXV8は、同じ場所でも「たたん」という音がするのみで、直接的ショックも無く、 CDの音飛びもありません。ショックをタイヤが遠くでいなしています。
●グリップ
グリップは、ドライウェットを問わず、MXV8がdbより一枚上手です。特に縦方向についてはハード(?)ブレーキング時のグリップは差があると感じます。
dbは、ドライでもしょっちゅうABSが作動していたように記憶していますが、MXV8ではよほど強くブレーキを踏んで、かなり減速Gを感じる場面でないとABSは作動しません。横方向のグリップも、dbよりMXV8の方がスキール音が少なく良好に感じます。飛ばす乗り方はしていないので、スポーティな走りに関しての感想ではありません。
●高速安定性
dbはメーター100キロ+の速度域になると、ハンドルが軽く感じられ、直進時にも遊びがあるような手ごたえになり、微細な修正に気を使い長時間乗ると疲れました。
MXV8は同様の速度域でも手ごたえが重く、意のままに操れる感覚があるためか、長距離乗りっぱなしでも疲れにくいです。感覚的表現ですが、タイヤのほうからまっすぐ回転しようとしていると感じます。雨の高速もMXV8のほうがタイヤの動きと車の動きがシンクロしているように感じられ、安心して運転できます。
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