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2004.06.04
車種 ルーテシア ルノースポール2.0
新規購入タイヤ ミシュラン パイロットスポーツ 195/50R15
交換前タイヤ ミシュラン パイロットSX-GT 195/50R151
購入動機 タイヤの摩耗
選択理由 交換予定だったパイロットエグザルトがカタログ落ちしていたため
購入金額 76.000万円(税別、4本、バランス、工賃込み)
 

はじめまして。
こちらのHPでいつも勉強させていただいている本○と申します。
今回、標準装着されていたパイロットSX-GTが、およそ三年、38,000km走行し、溝が
無くなったため、交換を考え、SX-GTの乗り味自体は気に入っていたので、後継タイ
ヤと言えるエグザルトにほぼ心を決めていたのですが、いざタイヤ屋さんに行ってみ
たらエグザルトはすでにカタログ落ちしていました。
当方の車は、車重1t強の軽量級ホットハッチであるため、軽量車に特化されたSX-GT
やエグザルトが最適と考えていたのですが、現在ミシュランのカタログにあるプライ
マシーやプレセダは、あくまでイメージの問題なのですが、自分の車と合わないと思
い、それならばミシュランはあきらめて、ピレリのP7000をと考えたのですが、これ
がまた在庫切れで半月待ちとのこと・・・
それならば、エイヤとばかりにパイロットスポーツに決めてしまいました。
正直オーバースペックかなと思ったのですが・・・

ところがふたを開けてみれば、これがかなり面白い買い物となりました。
面白い、と書いたのは、大幅に得た物の代わりに、失った物も結構あるように思え、
その貸借勘定を自分自身でどう捉えるかによって、評価が違ってくるような気がする
からです。
もともとSX-GTを履いた私の車は、ある評論家によればFFのロータスエリーゼと評さ
れるようなハンドリングマシーンで、とにかくコーナーを気持ちよく曲がることに長
けているのですが、その代わりというか、ステアリングの中立帯がほとんど無い、
ゴーカートかレーシングカーかというステアリングフィールを持っており、路面情報
を過剰なほど拾って腕に伝え、荒れた路面ではちょこちょこ修正舵を当てないと真っ
直ぐ走らないという過敏さを持っていました。
これをパイロットスポーツに代えてどうなったかということなのですが・・・

車が違ってしまったようです。

すり減ったSX-GTと比べれば、違って当たり前とも言えるのですが、グリップは落ち
ているもののSX-GTの乗り味は新品時とさほど変わらず、正直タイヤを替えただけで
ここまで劇的に乗り味が変わるものとは想像していませんでした。
パイロットスポーツの乗り味は、一言で言えばとにかく「なめらか」です。
過剰なロードインプレッションは抑えられ、マイルドに腕に伝わり、轍に簡単に足を
取られていたハンドリングは、嘘のように安定して直進していってしまいます。これ
は多分、タイヤ剛性が大幅に上がっていることに関係していると思うのですが、素人
故にはっきりしたことは言えません。剛性が上がればゴツゴツしそうに思えるのです
が、逆に乗り心地も大幅に良くなっています。
コーナーを曲がる時の変化も大きく、SX-GTの時は自分の手の力で車をグイグイ曲げ
ているような感触だったのですが、パイロットスポーツではなんだか車が曲がりたい
方向に自分で勝手に曲がっていってしまうような感覚です。絶対グリップは間違いな
く上がっているのでしょうが、この曲がり味の違いがどこから来るのか謎です。
コーナリングの限界スピードが上がり、直進安定性が良くなり、全体的な安全性も上
がり、ほとんど良いことずくめなのですが、こうなると多少の物足りなさを覚えるこ
とも確かなのですね、昔のじゃじゃ馬的な挙動が懐かしいような気もします。
ただとにかく、タイヤって面白いですねえ。


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