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2009.08.18
車種 カリーナSi AT211
新規購入タイヤ ミシュラン・エナジー3 195/60R14
交換前タイヤ ミシュラン・エナジー3 185/65R14
購入動機 ミシュラン・エナジー3 185/65R14で7万キロ以上走行し、スリップサイン直前だった為。
選択理由 エナジー3に満足していたから。
購入金額 一本12000円(脱着・バルブ交換・廃タイヤ代・税込み)
購入時期 2007年9月
そこで買った理由 前回のエナジー3もそこで購入した為。
 
日本でもミシュランは今年からエナジー・セイバーが発売開始になりました。がエナジー3も一部サイズは継続販売されています。 また最近ブリヂストンのプレイズPZ-1とBスタイルEXを装着して感じたこともあります。購入から日が経っていますがミシュラン・エナジー3のインプレッションを投稿しました。


最初に装着したエナジー3 185/65R14は2本をフロントに装着、リアはブリヂストンのオールシーズンSF-405、この状態で7万キロを走行しました。最初の5万キロは、平日は4名乗車で毎日200キロ走行、内訳は市街地・専用道・地方の国道が三分の一づつです。専用道は半分が90〜100のカーブが続く峠部分、半分が直線でほぼ毎日150〜160出していました。国道は3割が峠で、残りは緩やかなカーブが続く道です。週末は1〜2名乗車で500〜600キロ走行、2割が市街地、1割が高速、残りが地方国道です。その後、通勤が1名乗車で往復で10キロ、週末は天気のいい時だけ500〜600キロ走行になったので、結局スリップサイン直前まで使いました。 最後まで使い切って感じたことは、「タフなタイヤだな」ということです。サイドウォールが柔らかく、しなやかなタイヤですが、厳しい状況でも不安を感じない強靭なタイヤです。 

このタイヤの長所は、まず路面状況が変わっても、運転感覚があまり変わらないことです。ドライとウエットでの差が非常に少ないです。ウエットは街中でも高速でも峠でも非常に優れています。また、未舗装路や雪道での走破力はスタンダードの夏タイヤとしてはトップクラスでしょう。高速走行は170キロまでは全く問題ありません(それ以上はわかりません、自分の車はダンパーはカヤバのニューSRスペシャルでスタビは前後共に太くしてあります)。スリップアングルは少なめで、横Gに対しても強いです。

転がり抵抗が少ないので燃費も良好です。街中で11km/l〜12km/l、長距離で17km/l〜18km/lぐらいです。

短所は音です。20分程走行してタイヤが暖まるまで、「ハブベアリングがいかれているのか?」と思うぐらいの音がします。この音は新品時から減っていく程に大きくなり、五分山ぐらいで最高潮になり、その後減っていきます。タイヤ交換を促すためならすごい設計力ですが・・・。 結局スリップサイン手前まで使い、7万キロ走行しました。


次にエナジー3 195/60R14にしました。185/65R14の新品時はドライグリップが物足りなかったのですが、最後はトレッド面が広がって満足でした。185/65R14の減った形状に近い195/60R14を選びました。

これで3万キロを走行し、ますます好感を持ちました。溝が5ミリ程になったので、新しいエナジー3二本の購入を考えましたが在庫切れでした。しょうがないので、つなぎとしてUガレージでプレイズPZ-1の、二本が溝7ミリ、二本が5ミリという中古を買って、エナジー3を後ろに、7ミリのPZ-1を前に装着しました。

着けて走りだしたら、100メートルで恐怖に捕われました。 何が怖いって、PZ-1は微舵が利かないのです。微舵修正は不可能で、大きく逸れたら大きく修正しか出来ないのです。当然、修正回数は減ります。これはトラックのタイヤと同じ習性です。サイドウォールを硬くして無理やり直進させるので、ハンドルのセンターはデッドという性格です。

自分は以前レンタカー会社に勤めていました。メーカー系ではなかったので、乗用車はアルトからセルシオまで、貨物は軽トラから4トンアルミ車まで3000台ぐらいの車に乗っています。タイヤ交換も300回ぐらいは立ち会っています。全てブリヂストンなのですが、PZ-1はBSのトラック用タイヤに運転感覚が似ています。 一日乗って耐えられず、馴染みのタイヤで前後ローテーションしました。その時のタイヤ屋の人の言葉が的を射ていました。「プレイズは片手運転するにはいいタイヤなんですけどね」 自分がPZ-1の宣伝文句を作るのならこうです。「運転中のタバコも、メールのチェックも返信も、いつも片手運転でラクラク」。 ブリヂストンの考える「ラクドラ」ってそういうことなんでしょう。

またPZ-1は後輪では棒立ちで踏ん張るので、雨の日は限界を超えると一気にスピンしそうな感じです。全国の峠で山のように廃車を生んだのでは。PZ-Xに切り替えたのはその為でしょう。 耐えられないのでUガレージでBスタイルEXで溝9ミリという、ほとんど新品のタイヤを買って前に着け、後ろにエナジー3を着けました。走り始めたら、激しく左に流れます。しょうがないので、アライメント調整に行きました。理想的なアライメントに調整しても左に流れます。お店の人が「うちのテスターに異常があるかもしれないので、今日は無料でいいです」とタダになりました。

家に帰って自分で前後ローテーションしエナジー3を前輪に装着すると矢のように直進します。もう一度前はEX後ろエナジー3にすると激しく左に流れます。アライメント結果を見ると、キャンバーが左前1度40分右前1度10分のネガです。トーは前後共に理想的なので、これなら軽い右流れになるはずです。

コニシティの問題かと思いましたが、フロントを左右入れ替えても変化が ないので、EXのトレッドが脆弱な為、崩れて左流れになっているのではと判断してモンローのマジック・キャンバーを購入して、左前0度20分、右前0度10分のネガにして、改めてアライメント調整をしました。だいぶ良くなりましたが、ハンドルがセンターだと軽く左に流れます、右に軽く切った状態なら直進します。前後ローテするとセンターで直進します。全てがタイヤのせいとは思いませんが、EXがネガ・キャンに対して脆弱なのは確かです。このタイヤはなるべくキャンバー0度で使った方がいいでしょう。

その後、前EX後ろエナジー3で一日に700キロ走るのを2回繰り返しました。が、EXは140キロでうねった路面を走るような厳しい状況では頼りなくて怖いですね。120キロ以下でおとなしく走る分には問題ないですが。ウエットは良好です。ウエット・静かさ・突き上げのなさを重視したタイヤですね。転がり抵抗も少ないです。しかし、横の剛性が低く、厳しい状況では不安を感じるタイヤです。 エナジー3の欠品で思わぬ経験をしたのですが、タイヤもその国の車の使われ方に合わせた設計なんでしょうけど、世界中で使われエナジー3とBSの国内専用タイヤのレベルの違いに驚きました。エナジー3は今でも薦められるいいタイヤです。
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