このサイトに関するお問い合せは 村上タイヤまで
 
 
  2007.10.05
投稿日 2007年8月6日
車種 VOLVO 854GLT
新規購入タイヤ ミシュラン パイロットプライマシー205/50R16
新規購入ホイル BWAスパイク 7J-16 ;35 PCD108 4H
購入時期 2007年1月
交換前タイヤ BS レグノGR8000 205/60R15
購入動機1 タイヤが劣化したので改善したかった
購入動機2 インチアップによるパフォーマンス向上を期待した
選択理由 車両適合性について村上氏から推薦を受けて
購入場所 村上タイヤさん(から通販で)
購入金額 タイヤ・ホイルセットで144.000円
そこで買った理由 インチアップにつきホイル選定から組み込みまで一貫してプロに作業を依頼したかった。村上氏の丁寧な説明かつ迅速な対応に安心できた。
 

(有)村上タイヤ、村上社長様
毎々、お世話になっております。
千葉県の○戸です。 先日はノイズの件などご相談にのって頂き、ありがとうございました。

例のノイズは足回りのオーバーホールで車両のバランスが変わり、共振周波がシフトした足回りに原因があったようです。ショップの点検でハブの調整とスプリングシート交換で嘘のようにおさまりました。

おこがましくも稚拙な文書でレビューなどを書いてみました。もし貴社でご支障がなければ使ってみてやって下さい。
ミシュラン・パイロットプライマシーは すでに性能評価のかたまったタイヤですし 今や同車種で参考にする方は皆無でしょうから、
1)ミドルクラスのサイズとエンジン(2.4L)
2)フロントヘビー(フロント900Kg:リア540kg)なFF
3)底突き感があり足廻りの衰えが目立つ
4)ハンドリングがゆるめでルーズ な過走行車(11万km超)を

ア)パフォーマンスの衰えをタイヤで多少なりともカバーしたい
イ)インチアップして安定感と踏ん張り効果をアップしたい
ウ)古いなりに運動性と快適さを上手くバランスさせたい
エ)ウエット・グリップを向上させたい
を目的にこのタイヤを装着したらどうなるか参考にしていただければ幸いです。

経緯:
レグノGR-8000は決して悪いタイヤではないはずですが、 少なくともこの車両とは相性が悪かったように感じます。 ある程度、摩耗(フロント4部山・リア5部山)が進むと、 ガクッとパフォーマンスが落ちてしまい特にウエットで心許なくなりました。 また売りの静粛性とは裏腹に意外に硬派で凹凸・段差への反応が激しいものでした。 結果、草臥れた足廻りには負担が大きくラグジュアリーとはほど遠くなっていました。

足廻りのリフレッシュを織り込んだ上で、 村上タイヤさんにインチアップそのものからアドバイスをお願いしました。 村上氏曰く「無難に」とおっしゃっていましたが、 15から16インチへのアップと205/50のプライマシー装着を推奨いただき、 ホイルへの組込から依頼しています。

インチアップ効果かタイヤの性能か判別できないこともありますが、 車両の性格が変わったと思えるほど乗り心地が変化しています。 プラス効果を期待してタイヤを履き替えているわけですが、 運転環境にどれほど大きく影響するのか再認識させられました。 換装後の走向距離は5千qを超えましたが、 経年変化と衰えの著しい車をタイヤが無理なく上手に走らせてくれ、 パフォーマンスの底支えが実感でき満足しています。

インプレッション:
接地感:
・駆動力・制動力が無理なく伝わりアクセルとブレーキのレスポンスが向上した
・凹凸や段差からのインフォメーションが柔らかくなり底突き感が軽減した
・ウエットグリップと排水性は出色でスピードに関わらない安定感がある

直進性:
・高速巡航はなめらかで安定感もあり体感車速が下がった印象を受ける
・停車のための減速時や徐行時の際、轍や傾斜にセンシティブで細かなハンドル修正が増えた

操舵性:
・中高速時はステアリングのクイックネスと座りが良く車線変更がスムーズになった
・低速時はグリップ向上とのトレードオフなのかステアリングが重くなった
・旋回中は舵角に対して遅れ気味にグッとインサイドに切れ込んでくる感じが独特
・アンダーステア、ロール感は少し押さえられ体感的に旋回半径が小さくなった印象

静粛性:
・(一応、パイロット・シリーズながら)コンフォート系と考えるならノイズは少々大きめ
・荒れた路面で高周波のロードノイズが時としてかなり強調されることがある
・水溜まり突入時のショックが柔らかく水切り音が小さい。

総評:
まずはベストの空気圧を探りあてることが大切なタイヤのようです。 調整を繰り返して美味しいところを探すことをお勧めします。 一説にはミシュランのサイドウォールが柔らかいことに起因するようですが、 空気圧や路面状況に敏感で旋回時と低速時に独特のキャラクターがあります。 旋回中の姿勢の把握や、路面への追従のしかたにとまどいましたが、 車両のベスト空気圧を探り当ててからは、むしろ「粘り強さ」に感じられます。

評判通り減りの少ないタイヤですがアタリがつくまで楽に1千qは必要でした。 アタリがついたところで1回目のローテーションでバランスを取り直し、 その後、5千qで2回目を実施していますがやっと9部山です。 まめにバランスチェックとローテーションを行えば、 恐らくかなりのロングライフではないかと思います。

このタイヤの最も優れているポイントはセンシティヴィリティではないでしょうか。 ドライ、ウエットに関わらずロード・インフォメーションの情報量が豊富に感じます。 静粛性重視のためかレグノGR-8000では情報がスポイルされるようで比較になりません。 プライマシーは的確かつ穏やかで神経質になることなくドライバーに伝えてくれます。 体感できる情報量が増えたおかげで危険察知を含めた見通しが良くなり、 余計な緊張感を強いられることなく安心して運転できとても快適です。

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