私はミシュランファンであることをお伝えしておきます。
10年ほど前、純正装着の国産タイヤに疑問を持ち、雑誌で読んだ「真円性」と「ウエット性能」が素晴らしいタイヤと書かれていたミシュランに換えてみました。当時、スタンダードな「MXT」と言うタイヤでした。
このMXTを装着して地元のタイヤ店前の歩道から車道に出たときの感じがふんわり感じて、角を曲がってからクルマを停めタイヤの空気圧を確かめたほど乗り心地は良くなりました。
グリップはそれほどでもないですが、コントロール性能にびっくり、足回りの動きが手に取るように分かります。いままでのタイヤは何だったのでしょうか?ということで、その後、クルマを換えたとき、タイヤはミシュランを入れるようになりました。
前車RX-7(FD)には「パイロットスポーツ」を履いていました。
一番印象深いのは、4WDに履いていた「4x4 XPC」です。このXPCは
オールシーズンタイヤなのですが、ドライ、ウエット、スノーとそつなくこなし、しかも乗り心地も良かったです。
この度、平成16年式、走行約1万キロのRX-8を中古で購入、装着させていたブリヂストン040のタイヤは山がまだ十分残っているためしばらくそのままにしておきました。
が、インプレッションのページでプレセダ+レガシィ(2006/02/27)さんと同じように感じ、我慢できなくなりました。
そこでミシュランと思ったのですが、私の住む北関東は冬に数回降雪があります。
駆動輪にチェーンを巻いてもFRですから、フロントはノーマルですので舵が効きません。
スタッドレスをワンセット買えば良いのでしょうけれど、そこまではなかなか・・・
ふと、北米ではオールシーズンタイヤがあることを思い出しました。
そこでミシュランUSAのサイトを見てみると、なんとパイロットシリーズにオールシーズンタイヤがあるじゃないですか!しかもライフ、ウエット、ハンドリング、ウインターともに高性能!早速村上タイヤさんに注文しました。
タイヤの慣らしが終った頃には、アテンザセダンもびっくり!の乗り心地に変化していました。
ワンダリングはステアリングが持ってかれるのではなくタイヤが動くのを感じられます。以前のブリヂストン040では低速でもうっかりしているとステアリングが90度近くまでとられた轍も、タイヤからの入力を感じ少し修正する程度です。
強めに発進するとタイヤはキュルキュルと鳴きますがDSCは作動しません。ブリヂストン040はガコガコとすぐに作動していました。なんでそうなるのかは不明です。
ウエット性能は親指が入るほどの縦溝がありますし、ハイスピードの接地感も良好です。
ウインター性能は試す機会はありませんでしたが、パターンをみていると二桁国道くらいは大丈夫そうな予感です。
ただ、ワインディングでのエッジが効いている感じはブリヂストン040のほうがあって、「スポーツカーとしてのハンドリングはダイレクトでシャープでなくてはならない」と考える方には向いていないと思います。
私の求める高性能タイヤは、圧倒的なグリップではなく、どのような状況でも安心してドライブできることです。
私のインプレッションは今まで使用したすべてのミシュランタイヤとグリップの違いこそあれ、大きな違いはないです。
でも、このタイヤは、街乗りから、ワインディング、雨の高速道路、突然の降雪までオールシーズン、オールラウンドです。
一つ欠点を挙げると、お値段がもうちょっとマイルドになると良いですね。
その後:
サーキット走行に興味を持ち、そのままのタイヤで、ジムカーナ(体験)やサーキットトライアルに参加したりしました。
もちろん他の皆さんはハイグリップタイヤで来ているのですが、それと比べても想像するほどの遜色は無かったです。
それよりも、オールシーズンタイヤなのに筑波サーキットを20周回してもブロック飛びしない、熱ダレをおこさない、このタイヤは真に「ミラクル」なタイヤです。
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