ミシュラン・X-Ice Xi2装着後2シーズン目に入り、色々な状況での走行を体験したので報告いたします。
車種は違いますが、ミシュラン・M+S100、ヨコハマ・ガーデックスK2、トーヨー・ガリットG4、BS・ブリザックREVO1、ミシュラン・X-ICE(前作)などを乗り継ぎ、ミシュランのあらゆる状態の路面に対してバランスの良い性能を気に入っていました。
そこで、車両入れ替えに伴い、ミシュランの新しいスタッドレスタイヤX-ICE XI 2を、村上さんと相談の上購入の運びとなりました。
相談は、ある程度の悪路走行を前提として設計されているセニックRX4(標準タイヤは4×4XPC)に装着するにあたり、ラティチュード・X-ICEのようなSUV用スタッドレスを選ぶべきか、新製品のXI 2を選ぶべきかと言った内容です。
結論を言えばこの選択は正解でした。(最初に見たときはパターンを頼りなく思いましたが・・・)
私の住む地方は積雪量自体は大したことはありませんが、日照時間の長さと?7℃位までの冷え込みにより、溶け出した雪はブラックアイスとなり、日陰の雪は凍り付いて根雪となる厳しい状況です。
普段移動する範囲の高低差も、直線距離で3qほどで標高差が400m近くあるというような場所で、完全なドライ路面からシャーベット状の路面、アイスバーンの急勾配、圧雪路のカーブや新雪路などありとあらゆる冬の路面が繰り返し現れます。
日陰の凍結部分などは、一般的な除雪車では何ともしようがなく、大型のパワーショベルが氷を削り取りながら走路を切り開くような状況にもなります。
この、ありとあらゆる条件の中をXI 2は安心して走行できます。
路面状況に左右されない様は、一定曲率のカーブを走り抜けた場合にハンドルの切れ角が一定しているという事実からも良くわかります。
つまり、乾燥路面やアイスバーン、圧雪部分が交互に現れても走行ラインが乱れないと言うことです。
トラクションも確実で、実験的にレブリミッターが作動するような加速をしても、大きく挙動を乱すようなことはありません。
ブレーキ性能も、常識的な制動を心がけているかぎり不安はありません。
メーカーや銘柄が違っても、タイヤ限界を超えるようなブレーキングをすればどれも同じように滑ります。
XI 2は、「ABSが作動する直前くらいの力でペダルを踏む」このコントロールがしやすいタイヤです。
『シーズン中は舗装路面が見えることがない』と言うような地域は別として、あらゆる路面状況が交互に現れるような状況では、安心のスタッドレスと言えそうです。
雪の季節も折り返しを過ぎようとしていますが、これから春にかけて積雪の心配される太平洋側のユーザーさんには特にお薦めのタイヤではないでしょうか?
上記のように、極限に近い状態でも十分な能力を発揮できます。
参考までに過去に乗り継いだタイヤの雑感を記します。
M+S100
剪断力が強く新雪や圧雪は得意。アイスバーンでは心許ない部分もあるが、以外や湖上のコースでも十分に走ることが出来る。
5シーズン目に、氷結した登坂路でのトラクションが不足するようになり交換。
ガーデックスK2
グリップ感が掴みづらく走行に神経を使う感じ。際だった長所も欠点も感じないが、ゆっくりと走り抜けるコーナーでも不安感をぬぐいきれなかった。轍に若干弱いか?
実際のグリップ力の有無よりも、挙動の不安感がいやになり1シーズンを終えた時点で譲渡。
REVO1
発売当初の氷上でのグリップ感は最高。雨天時のスリップがひどく屋上駐車場へのアプローチで何度も空転を経験。雪捌けが悪く、新雪や吹きだまりでは脱出不能になったこともあり。
硬化が進んでからオールシーズンタイヤとして数千キロ使用後廃棄。
ガリットG4
滑らないと言うよりも、滑りながらグリップして行くと言った感じ。ついつい舵角が大きめになる傾向がある。雪道では高いレベルを示すものの、乾燥路での手応えの曖昧さが気になるところ。
現在他車で使用中。
以上全て同車種、同サイズではありませんので、個人的な雑感という程度にご理解下さい。
最後になりましたが、適切なタイヤをアドバイスしていただいた村上タイヤさんに感謝いたします。
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