もし参考になるようでしたら幸いと思いまして、投稿しました。ご参考までにお読みください。ちなみに、比較対照として前に装着していたTOYO PROXES T1Rを登場させますのでご了承ください。
【ドライグリップ】… 多くの方が指摘されていますが、ステアリングの切り始めの反応はイマイチです。ただ、TOYO PROXES T1Rと同様で、荷重をキチンとかけてコーナリングすると相当なグリップ力を発揮します。ある程度サスペンションがストロークして、ロールを許しながら曲がるようなサスペンションのセッティングのミドルクラス以上のスポーティーカーに良くマッチするタイヤだと思います。【直進安定性】…特に指摘することはありません。高性能です。
【ウェットグリップ】… このタイヤ最大の売り物でしょう。濡れた路面でのグリップはもちろん、低温時からのグリップの良さが持ち味です。路面が濡れているのでステアリングはもちろん軽くなりますが、路面からのフィーリングはキチンと伝えてきて安心感があります。多少タイヤに負荷をかけるような、雨天時にはちょっと躊躇するようなコーナリングをしても驚くほどグリップします。この点はTOYO PROXES T1Rより確実に上です。
【耐ハイドロプレーニング性】… 雨天時の高速道路でも安心感は高いです。ただ、TOYO PROXES T1Rもこの項目では大差なかったように感じます。
【乗り心地】… 装着当初はTOYO PROXES T1Rと大差ない感じでしたが、装着後2、000kmを越えたあたりから確実に良くなりました。路面の小さな突起はタイヤ自体で吸収しますし、仮舗装路面のようなハーシュネスの遮断が難しい路面でも確実にTOYO PROXES T1Rよりも衝撃は伝わってきません。タイヤ自体でよく衝撃を吸収している感じがします。あくまで乗り心地の良さはプレミアムスポーツタイヤの中での最上級、という意味での評価ですが、硬めの乗り心地のプレミアムコンフォートタイヤに迫る乗り心地の良さだと思います。
【静粛性】… この点については全然悪くはありませんが、TOYO PROXES T1Rの方がさらに上だと思います。特にウェット路面での静粛性では明確な差がでます。ただ、あくまでTOYO PROXES T1Rが優秀であり、このタイヤの性能が低いというわけではありません。
【耐摩耗性】… 現在、装着後3、500kmほど経過しましたが、明らかにTOYO PROXES T1Rよりも摩耗が少ないです。これこそが最新設計の恩恵でしょうか?
【その他】… 転がり抵抗が少ないためか、TOYO PROXES T1R装着時よりも発信時からの動き出しが軽くなりました。真円性が高いためバランス取りもすぐに完了し、実際走らせても素直によく転がるタイヤだという印象を受けました。 また、装着から2、000kmを越えたあたりから真価を発揮してきたようで、ドライグリップや乗り心地が明らかに向上してきました。ミシュランへの履き替えは3度目ですが、ここまで明確な変化が感じられたタイヤは初めてです。
【まとめ】… 快適性も備えたスポーツタイヤとしては非常にバランスがとれていると思います。さすがはクラス最新のタイヤだと思います。走り屋系の人にはあまり薦められませんが、普段は快適性の高さを享受し、たまにはスポーティに走りたいという人には大いに薦められるタイヤだと思います。製品としての精度も非常に高く、「多少高価だけどいい買い物したな」感を味わえるタイヤだと思います。 ただし、あくまで評価はプレミアムスポーツタイヤを基準にしているため、このタイヤの快適性が高いといっても、スポーティに走らせる気がない方はコンフォートタイヤを選択することを薦めます。
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