以前のタイヤは、標準で装着されていたダンロップSP SPORTS 01でした。実はこのタイヤ、どうやら2万Kmくらいでパンクしていたらしい。パンクのまま3万5千Kmまで走破していたのだから、恐るべしランフラット。パンクに気づいたのは、タイヤの片減りがひどくローテーションをGSでやってもらったところ、店員から釘が刺さっていますよの一言。そう言えば、轍にハンドルが取られたり、空気圧が1.7と少ないですねと2万kmを超えたあたりから何度かディーラーやスタンドから言われていた。
どこもパンクとは分からないのだから情けないが、完全に空気が抜けないランフラットはすごい。どうやら、釘が刺さっているがインナーにはわずかの穴が開いているだけなので、ランフラット特有のサイドウォールの強さで途中までは扁平するが、内部の空気圧と変形が絶妙なところでバランスしたらしい。
交換直前には、「空気圧が異常です」の表示も一度出たので、センサーの正確さも確かめられた。前置きが長くなったが、ランフラットのすごさを実感したため、次候補も当然ランフラットしかなかった。
新車装着のダンロップSP SPORT 01はスリップサイン直前、ロードノイズも大きく、不快な突き上げも出てきていた。とても高級車の音と乗り心地ではなくなっていた。荒れた路面では、ゴーーとどこかでヘリコプターが飛んでいるのではないかと思うくらいのひどいロードノイズ。段差を越えるときは、一瞬構えるくらい腹に響く。
さて、ポテンザの実力は、ロードノイズは完全に高級車に相応しいレベル。シフトアップのエンジン音の変化やエアコンのファンの音まで聞こえるようになった。路面の変化がステアリングと音から微妙に伝わり、BMWの駆け抜ける喜びが倍増した。ランフラットなので、突き上げや細かい振動は響く。ノーマルのラジアルタイヤとは比較にならない。乗り心地だけを優先するのであれば、がっかりするでしょうね。前述したように、安全性を一度体験すると、命を預けるタイヤに何を一番に求めるか・・・。
コーナリングは、大人しく走っている分は、完全にライントレーサー。コーナーでもセンターラインの内側30cmのところをきれいにクリアしていける。センターラインをはみ出すことはありえない。BMWの実力をポテンザが補佐している感じ。しかし、スピードを上げると10mmから20mmくらい横にスライドする感覚があり、新車装着のダンロップではなかったフィーリングである。転がり抵抗も減ったようで、加速感が良くなった。タイムに出るような急激な変化ではないかも知れないが、気持ちいい走りになった。現在のところ、90点以上を付けられる。これから磨耗してどう変化するか。
ランフラットは選択肢も少ないが、次回は大好きなミシュランを試してみようと思う。
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