大きな間違いでした
このたび、タイヤ交換をするに当たり、貴ホームページを参考にさせていただきましたので、その(勝手な)お礼をかねてインプレッションを送らせていただきます。
はじめに、パイロットスポーツを選択したことは私にとっては大きな間違いでした。
私が新規タイヤに求めていたのは、
1.純正以上の静粛性
2.直進安定性、耐ワンダリング性
でした。耐摩耗性は冬場はスタッドレスを装着する関係で、2万キロももてばよく、グリップはRE010を鳴かすこともほとんどできないので、若干劣ってもいいと思っていました。
スバルで有名なパーツメーカーのBBSその他で、パイロットスポーツの評判が良かったこと、親の車に装着したドライスの静粛性・性能の高さからミシュランに絶大な信頼をもっていました。
しかしながら、パイロットスポーツではロードノイズはそこそこ小さいものの、パターンノイズとおぼしき「ウィーン」「ウワーン」「ヒーン」という類の音が
30km/h〜60km/h程度の日常域で非常に耳に付き、気になって仕方がありません。
グリップは走行距離1000kmくらいまでの間には確実にRE010より劣ります。特にウェットグリップが悪く、ちょっと無理して曲がろうとすると、すぐにABS
作動、もしくはアンダーステアに見舞われます。耐久性が高いそうですので、1000km程度では、まだまだ慣らしの範疇なのかもしれませんが、初期から高性能を発揮し、それが持続するのが本当の良いタイヤだと思います。
乗り心地は堅く、道路の継ぎ目では激しいハーシュネスに見舞われます。「もしかしてダンパーがへたってしまったか?」と疑ってしまうほどです。
一方、直進安定性と耐ワンダリング性は素晴らしく、高速道路での移動が非常に楽です。これは首都高湾岸線の一番右側をリードするような速度域でも安心感が高く、速度が高くなるほど安定感が増していくかのようです。高速道路の速度域になると、パターンノイズはほとんど気にならなくなり、いい面だけを感じられます。ただし、高速出口などの高速コーナーではやはりアンダーが顔を出します。
総じて、私のクルマの用途には「すぎたタイヤ」で、ネガティブな面だけがクローズアップされてしまいました。
ところで、ミシュランのタイヤカタログには各タイヤの位置づけを表すマトリクスとして、「クルマの大きさ」と「スポーツか快適か」の二つの評価軸が使用されていますが、これでは不十分だと思います。他のタイヤメーカーのカタログでは、もっと多くの評価軸を用いてタイヤの位置づけを表しています。次回以降、もっと製品のわかりやすい説明が掲載されることを強く望みます。
なお、パターンノイズによる通勤での疲労が激しいので、1000kmでダンロップのディレッツァに交換してしまいました
(インプレ参照下さい)。痛い買い物でした。
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